今回は、既に今月号のパイパーズ(管楽器専門月刊誌) でも表紙になった新製品 「ARTEMIS Cornet 」の紹介をしたいと思います。

革新的なHAMANAGA Valve Systemを搭載したトランペット「AIOLIA 」の第一号が発売されたのは、2004年3月のことでした。その堂々とした音色は、他のどの楽器よりもパワフルで、世界中のトランペットメーカーや職人、そして演奏家に衝撃を与えました。
そして、それに続く2005年7月、更に幅広いユーザー層からのニーズに応えるべく、最新のバルヴと伝統的なスタイルを融合したトランペット「ARTEMIS 」の発売を迎えたのです。

BEST BRASSは、それらの画期的なトランペットの開発と並行して、真に素晴らしいコルネットとはどうあるべきか、という問いへの BEST BRASS流の解答を得るべく、研究を続けて参りました。
そして今日、このARTEMIS Bb/Eb Cornet の発売開始を皆様にご報告できることを、スタッフ一同本当に嬉しく思っております。


***** ARTEMIS Cornet *****
  高剛性を誇るボディセクションは、スムーズな息の流れを実現しながらも、柔らかく、そして安定感溢れる豊かなコルネットサウンドを生み出します。その歌声のように滑らかで透き通った音色は、コルネットの魅力である、メローで美しく流れるような旋律を、さらに美しく奏でます。
また、音の立ち上がりが早く、ベニスの謝肉祭などの超絶技巧を見せ付けるバリエーションなどでは、16分音符の連続する細かい音も明確に発音でき、且つオクターヴの跳躍なども安心して演奏が可能です。そして、仕上げのマットシルバーは、より豊かな響きとクリアな音色を実現します。

 ところで、従来の一般的なEb管コルネットは吹込管を奏者側に引き抜いてチューニングをするスタイルです。しかし、それでは一旦ネジを緩めて吹込管を調節し、更にネジを締付けるという作業が必要となるため、切れ間の無い曲中でのチューニングは困難でした。また何より、チューニングする度に奏者からベルまでの距離が変わってしまうため、演奏者本人への聴こえ方が違ってしまうという欠点があります。そこで、ARTEMIS Cornet in Eb は、ベル側に主管抜差を設けることで、従来品の問題点を解決しました。この改善により、奏者からベルまでの距離は一定に保たれ、聴こえ方も変わらず、曲中のチューニングが可能となります。また、ストッパーネジの付いた第1および第3トリガーは、より微妙な音程調節を可能にすることでしょう。

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 今回発売を開始する 「ARTEMIS Cornet 」の画期的な仕様は、従来のコルネットのイメージを打破し、またしても世界中を驚かせようという BEST BRASS の心意気が込められています。
生涯の一本をお探し中という方は、是非浜松の本社までいらして下さい。きっと、その一本がここで見つかります。皆様のご来店、スタッフ一同お待ちしております。

2010/08/20 20:42 臨光